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アサヒユウアスさんによるリサイクル学習 ― PETボトルから考える未来

アサヒユウアスさんのご協力をいただき、「PETボトルリサイクル」をテーマにした特別授業を実施しました。

講師の伊澤征大さんからは、スライドや実物サンプルを交えながら、プラスチックの種類や特徴、そしてリサイクルの仕組みについて分かりやすく説明していただきました。


プラスチックの基本を学ぶ

授業の前半では、ポリエチレンやPET、ポリスチレンなど、私たちの生活に身近なプラスチックの種類とその性質について学びました。
「食品トレー」「ストロー」「ペットボトル」など、普段何気なく使っている製品がどのような素材からできているのかを知り、生徒たちは興味津々で耳を傾けていました。


リサイクルの方法 ― メカニカルとケミカル

後半では、メカニカルリサイクルケミカルリサイクルという2つの方法の違いを学びました。

  • メカニカルリサイクル:砕いて溶かし、新たなペレットとして再利用

  • ケミカルリサイクル:分子レベルまで分解し、不純物を取り除いて再び原料として活用

実際に工程ごとの試料を手に取ることで、教科書だけでは分からない理解を深めることができました。


富士宮市の未来と私たち

講師の先生からは、**「富士宮市で年間に出荷されるPETボトルを換算すると、富士山60個分の高さになる」**というインパクトあるお話もありました。
身近なごみが、地域や地球規模で大きな課題につながっていることを実感でき、生徒たちにとって強い印象を残しました。


生徒の声

授業後、生徒たちからは次のような感想が寄せられました。

「ペットボトルリサイクルの仕組みと原理とこれからについて学んだ。
自分の身近にある便利なペットボトルの作られ方が面白かった。真っ黒な石油から透明なペットボトルになるのが面白かった。
しかし環境負荷が大きいのは事実で、それをどうやって減らしていくか、それは大人の役割ではあるが、これからおとなになる僕達に託された課題でもある。
今自分にできることを全力でやりたい。環境問題は他人事じゃなくなってきてる。」

「今回、伊澤征大さんから『ペットボトルのリサイクルを科学で考えよう』というテーマでお話を聞き、リサイクルの仕組みについて深く知ることができました。
これまで、ペットボトルはただ捨てるだけのものだと思っていましたが、実は『メカニカルリサイクル』と『ケミカルリサイクル』という2つの方法があることを知り、驚きました。
特に、ケミカルリサイクルでは分子レベルで分解して再生するという話が印象的で、科学の力で資源を守ることができるのだと感じました。
また、『混ぜればゴミ、分ければ資源』という言葉が心に残りました。これからはキャップやラベルをきちんと分けて捨てるようにしたいと思います。
富士宮市とアサヒグループの協定によって、地域全体でリサイクルを進めていることも知り、地元の取り組みに誇りを感じました。」


おわりに

今回の学びを通して、生徒たちは**「使う・捨てる」から「使い続ける」**という新しい視点を持つことができました。
これからも地域や企業と連携しながら、持続可能な社会づくりにつながる学びを実践していきます。

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