学校ブログ

この度、生徒たちが主体となって卒業アルバムを制作するため、プロのカメラマンである坪谷 健太郎さんをお招きし、特別授業を実施しました。

卒業という大切な節目を最高の形で残すため、生徒たちはプロの技術と「想いを伝える」ための写真哲学を熱心に学びました。

1.教室での「コンセプト」と「構図」の理論学習

授業は、まず教室での座学からスタートしました。坪谷氏は、単に写真を撮る技術だけでなく、「卒業アルバムを通して、誰に何を伝えたいか」というコンセプトの重要性、そして被写体の魅力が最大限に伝わる構図やアングルの考え方について、熱く語ってくださいました。

黒板に描かれた図や、具体的な写真例を見せながらの解説に、生徒たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。

 

2.実践!プロの指導で「決定的瞬間」を切り撮る

座学の後は、いよいよ実践です。教室や体育館、校庭といった様々な場所で、実際にカメラ機材(三脚付きのカメラなど)を用いて撮影に挑戦しました。

坪谷さんは、生徒一人ひとりの横に付き、カメラの操作方法から、光の捉え方、狙った被写体を魅力的に見せるためのアングルなど、丁寧なアドバイスをしてくださいました。生徒たちは、プロから学んだ技術を活かし、仲間たちとの躍動感あふれる瞬間を、卒業アルバムの「作品」として切り撮ることに夢中になっていました。

今回の特別授業を通じて、生徒たちは写真技術だけでなく、アルバム制作という共同作業を通して「伝える力」や「企画力」も養うことができました。今年の卒業アルバムは、生徒たちの情熱と工夫が詰まった、思い出深い一冊となることでしょう。

11月27日、本校に地域で高齢者支援や生活サポート事業に取り組む 「SH-Link(スマイル・ハート・リンク)」 の皆様をお招きし、探究学習の一環として講話とワークショップを行いました。

 

講話では、
「Smile(笑顔)」「Heart(心)」「Link(つながり)」
を大切にし、地域で困りごとを抱える高齢者に寄り添いながら多様なサポートをしていることを紹介していただきました。

生前整理・遺品整理、不用品回収、買い物代行、同伴支援など、実際の活動内容を知り、地域の中にある社会課題を身近に感じる機会となりました。

その後のワークショップでは、
「おじいちゃん、おばあちゃんが日常で困っていること」をテーマに、生徒たちが意見を出し合い、その解決策を考える活動を行いました。


講師の方から直接助言をいただきながら、活発な対話が行われました。

最後には、参加した生徒から
⦿「困っている人の気持ちに寄り添うことが大切だと感じた」
⦿「課題解決は身近なところから始められると知った」


といった感想が寄せられました。

地域の方々の実践に触れたことで、探究学習の学びがよりリアルにつながり、生徒にとって貴重な時間となりました。

ご協力いただいた SH-Link の皆様、ありがとうございました。

富士市立高校との交流授業を実施しました

令和7年11月7日(金)、本校3年生が富士市立高校ビジネス探究科の皆さんと交流授業を行いました。
高校生との対話を通して、生徒たちは自分たちの「間遠学習(探究活動)」をさらに深める貴重な機会となりました。


授業のねらい

この授業では、中学生がこれまで取り組んできた地域課題に基づく探究やビジネスアイデアを発表し、高校生からアドバイスをもらうことで、思考力・発表力・協働力を高めることを目的としました。
また、高校生へのキャリアインタビューを通して、高校での学びや将来の進路を具体的にイメージする機会にもなりました。


授業の流れ

授業は4つの教室に分かれて実施され、各班が次の流れで交流を行いました。

  • 自己紹介(2分)

  • 中学生の発表(5分)

  • 質疑応答・アドバイス(3分)

  • キャリアインタビュー(5分)

2回のセッションを行い、すべての生徒が高校生と直接対話することができました。
高校生は富士市立高校ビジネス探究科の「ベルテックス班」と「ハヤテ班」に分かれ、それぞれの教室で熱心に発表を聞き、的確な助言をしてくれました。


生徒の声から

交流後、生徒たちからは次のような感想が寄せられました。

「聞く姿勢がとても丁寧で、安心して発表できた」
「自分たちでは気づけなかった視点をもらえた」
「高校生の行動力に驚いた。自分たちももっと頑張りたい」
「将来への見通しが持てた」

高校生のアドバイスを通じて、自分たちの活動を見直す良い機会となり、今後の学びへの意欲がさらに高まったようです。


まとめ

今回の交流を通して、生徒たちは「学びをつなぐ力」や「対話を通して学び合う姿勢」の大切さを実感しました。
このような貴重な機会をいただいた富士市立高校の皆さんに、心より感謝申し上げます。
今後も地域や他校との連携を大切にしながら、生徒の主体的な学びを支えていきます。

本校では、全学年(中学1〜3年)を対象に、講演とワークを組み合わせた探究特別授業を実施しました。テーマは「AIが正解を出す時代に、君は何を生み出す?」。AI時代における学びの意味を問い直し、**「自分だけの物語=エピソード」を生み出す力(探究)**を育むことをねらいとしました。

 

比較・変数を一つに絞る・数で確かめるという探究の基本を学び、各自が興味のあるテーマで仮説を立て、アンケートや観察などを通して検証方法を考えました。
最後に「学習はAIでもできる。探究は人間にしかできない」というメッセージを共有し、生徒たちは“自分だけの物語”をつくる力の大切さを実感していました。

生徒たちからは、「思ったことではなく、測ったことで話すのが探究だとわかった」「失敗しても次の問いにつながるのが楽しい」といった感想が多く寄せられました。


自分の関心をもとに問いを立てる体験を通して、探究に向かう姿勢が一人ひとりに芽生えた様子がうかがえました。

今回の学びを出発点として、今後は仮説をさらに深め、実際にデータを集め、結果を分析・発表する活動へと発展させていきます。
AIでは導き出せない「自分だけの物語」を紡ぐ探究が、これからの学びの軸となることを期待しています。

 

先日、環境・地域貢献の視点を持った若いクリエイターを応援するコンテスト「捨てない、その先へ!アップサイクルコンテスト」(主催:オブリック株式会社)において、本校より出場した4名の生徒が優れたアイディアと制作で受賞しました。

  • 最優秀賞:村松皇司さん「訳あり積み木」 — “訳あり”素材(端材や傷のある材)をあえて活かし、新たな積み木遊びへと変換する発想が高く評価されました。

  • 優秀賞:渡邊夢蘭さん「犬用フードスタンド」 — ペットとヒトの生活空間をスマートに結ぶ “おもてなし仕様” のフードスタンドが評価されました。

  • 入賞:渡邊綾冴さん「富士山箸置き」 — 本校所在地のシンボル「富士山」をモチーフに、和食器文化と地域資源を融合した作品です。

  • 入賞:渡邊翔太さん「キャスター付き洗面所収納」 — 洗面所という生活の“動線”に着目し、可動収納という実用性高いアイディアが支持されました。

今回の受賞は、生徒一人ひとりが“捨てない”“活かす”という視点を持って素材や生活課題に向き合った結果です。授業や部活動、地域学びの場で培った発想力・表現力・実践力が、こうして形となったことを嬉しく思います。

本校では、今後も“SDGs”や“アップサイクル”“地域資源活用”といったテーマを教育活動に取り入れ、生徒が自ら問い、考え、社会や生活とつながる学びを推進してまいります。

受賞した4名の生徒には、教職員・在校生・保護者一同、心よりお祝い申し上げます。

1年生の技術科の授業で、小型コンピュータ「マイクロビット(micro:bit)」を使ったプログラミング学習を行いました。
マイクロビットは、センサーやLEDが組み込まれた手のひらサイズのコンピュータで、動きや光、音などを自在にプログラムすることができます。

授業では、はじめにLEDを光らせたり、文字を流したりする基本的なプログラムを体験しました。その後、モーターをつないで「車を動かす」応用課題にも挑戦。


友達と相談しながら動きを確かめたり、何度も修正を重ねたりする姿が見られました。

生徒の振り返りからは、次のような声が聞かれました。

「思ったとおりに動かなくても、設定を工夫して成功したときはうれしかった」
「プログラミングは難しいと思っていたけど、やってみたら楽しかった」
「友だちと教え合いながら取り組むことで、協調性も高まった」

LEDで文字を表示したり、音楽を鳴らしたり、タイヤを回転させたりと、班ごとに工夫したプログラムを完成させることができました。
プログラムが動いた瞬間には、教室のあちこちから歓声が上がりました。

この授業を通して、生徒たちは「試行錯誤しながら考える力」や「仲間と協力して問題を解決する力」を育むことができました。

 令和7年10月2日(木)、本校1年生27名を対象に、静岡県庁廃棄物リサイクル課および株式会社折兼ホールディングスのご協力をいただき、環境問題をテーマとした特別授業を理科室で行いました。

 

 

前半では、静岡県庁の職員の方から「プラスチックとは何か」「プラスチックごみが引き起こす問題」「私たちにできること」について、クイズを交えた講義を受けました。生徒たちは身近な問題として真剣に耳を傾け、環境への意識を高める機会となりました。

 

 後半では、株式会社折兼ホールディングスの方から食品業界における環境配慮の取り組みについて紹介していただきました。実際にサトウキビの搾りかす「バガス」などを使った容器や代替素材を手に取り、グループごとに意見を交わしながらワークショップを行いました。

 授業を通じて、生徒たちはプラスチックの課題を理解するとともに、環境にやさしい代替素材に触れることで、持続可能な社会づくりに向けて自分たちにできることを考える姿勢を育みました。

 

授業概要

9月24日(水)8:15〜10:05、技術科室にて1年生を対象に「生成AIを活用したアイデア実現」の特別授業を行いました。探究の時間で考えた事業やプロジェクトのアイデアを、実際に「形」にすることを目指した実践的な内容です。

学習の流れ

  1. アイデア整理 – 自分の考えを明確化
  2. 文章化 – 分かりやすい文章にまとめる
  3. プロンプト作成 – 生成AIに指示を出すための言葉を考案
  4. 生成AI活用 – Copilotやbolt.newなどを用いて成果物を生成
  5. 改善・発見 – 実際に動く形を確認し、改善点を発見
  6. 共有・発表 – クラス全体で成果物を発表し、相互に学び合う

生徒たちが本日の授業で作成したサイトはこちらです。


〇白糸の滝と遊ぶ7つの冒険

https://7-web-game-implement-7p6b.bolt.host/

 

〇苔テラリウム体験
https://moss-terrarium-exper-jg0x.bolt.host/

〇富士山水イベント
https://oqc7vz8t8rmtm9wajtvvvxbjj.bolt.host/

〇西富士地区観光ガイド

https://s67zl0nu8q2e0saqj11xor33k.bolt.host/

 

 

 

 

生徒たちの声

授業後には、生徒から次のような感想が寄せられました。

  • 「AIを使うと自分が考えていたことよりも詳しくまとめてくれて便利だと実感した」

  • 「自分たちのアイデアが数分でWebサイトやゲームになるのが驚きだった」

  • 「プログラミングは難しいと思っていたが、Copilotなどを使うと簡単に作れて楽しかった」

  • 「将来や探究学習にも今日学んだAI活用を生かしたい」

 

 

 

どの感想からも、AI技術に対する新鮮な驚きや学びを楽しむ様子が伝わってきます。

 

まとめ

生徒たちは、自らのアイデアをAIの力で具体的な成果物に変換する過程を体験し、「試すことで見えてくる新しい気づき」を学びました。
今回の授業をきっかけに、生成AIを活用した創造的な学びがさらに広がることを期待します。

開催概要

9月12日(金)、西富士中学校1年生は総合的な学びの一環として中間発表会を開催しました。
1・2・3年および学習室を会場に、探究学習の成果をプレゼンし、地域ゲストと意見交換を行うことで、学びの方向性を確かめる貴重な時間となりました。

 

地域ゲスト

  • 小田梨恵子さん(株式会社エコキャリ)

  • 金子充子さん(miyagirl)

  • 川上大樹さん(Catalyst Entertainment合同会社)

 

  • 井出幸大さん(Catalyst Entertainment合同会社) 

 

ゲストの方たちには、持続可能な地域づくりや情報発信、挑戦する姿勢について多角的なアドバイスをいただきました。

 

 

生徒の学びと感想

今回の中間発表会後、生徒たちは一人ひとりが「これからの追究に向けてやりたいこと」を振り返りました。印象的な声をいくつか紹介します。

 

「発表を通して他のグループの良いところを活かせば、より良いものができるとわかった」

「多くの人からアドバイスや協力の声をもらい、自分たちの活動に生かせることが分かった」

「中学生では思いつかない答えを地域の方々から教えていただき、新しい視点でビジネスを見ることができた」

「ゲストや他グループからの意見で、自分たちの活動をもっと広めたいという気持ちが強くなった」

「LINEスタンプや景品づくりなど、新しいアイデアを実行に移したい」

 

こうした感想から、地域との対話が生徒の発想を広げ、次の目標を具体化する力になっていることがわかります。

 

まとめ

中間発表会を通じて、生徒たちは**「社会とつながる学び」**を体感しました。
地域の専門家と直接対話し、仲間と発想をぶつけ合うことで、最終発表に向けての意欲と自信を大きく育んでいます。

 

9月17日(水)、1年生を対象に技術科外部講師授業を実施しました。
 講師は、金属加工の専門家 菅沼田 洋光さん(有限会社東伸工業)。同社は自動車エンジン部品の機械切削加工や各種試作品・治具の製作、鋳造機の冷却部品加工などを行う地域企業です。

 

授業の流れ

  1. 講話
    菅沼田さんから会社紹介と金属加工の基礎について説明。

  2. アイディアづくり
    提示された条件をもとに、生徒たちが「金属加工してもらいたいデザイン」を考案。

  3. 形づくり体験
    アイディアを形にするための試作をチームごとに実施。

  4. 発表・共有
    まとめたデザインを菅沼田さんへ提案。

  5. 商品の完成
    この日の当日のうちに講師の菅沼田さんが生徒たちが考えたアイディアをもとに試作品をつくってくれました。

生徒の感想

  • 「自分では思いつかないアイデアをみんなが出していて凄いと思いました。発想力が鍛えられた気がします。」

  • 「講師の方が一つ一つ丁寧に作っていると知り、すごいなと思いました。自分でもアイデアを考えて形にできました。」

  • 「条件のある中で考えるのは難しいけれど、グループで話し合いながら楽しくアイデアを出せました。」

  • 「金属加工は時間とコストがかかることを知り、作り方を考える大切さを学びました。」

  • 「元の金属から商品になるまでの削りの多さに驚きました。」

※その他にも「完成したときの達成感」「みんなで考える楽しさ」など、多くの前向きな感想が寄せられました。

 

まとめ

 地域の企業と学校が連携し、実社会の技術に触れるこの授業は、生徒たちにとって将来の進路やものづくりへの関心を高める貴重な学びの時間となりました。

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